伊東 爬虫類

目で分類されています。

カメ目
              

ここでは主にウミガメについてお話しします。
ウミガメは2科6属7種いると言われていますが、日本では主にアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種が見られます。
種類の少ないウミガメですが、現在数も激減し、すべての種が絶滅危惧種に指定されているほどです。
伊東でも20年前では珍し種ではなく、年間通して普通に見られる生きものでした。
いつのまにか、ウミガメがダイビング中に見られれば珍しいこと、という認識に変わってしまっていることは残念なことですね。
ダイバーにとってウミガメは大人気でみんなが喜ぶ生きもの。今後ウミガメがいる海が当たり前となるようにしていきたいですね。

伊東では外洋性の強いアカと沿岸部にくらすアオの両方が白根に根付くことがしばしばありましたが、ここ数年はぱったり根付かなくな
りました。
しかし伊豆半島にはウミガメが根付く場所がまだたくさんあります。ウミガメはいったん寝床を決めると長い間そこの場所で観察が可能
です。
えさの時間や回遊ルート、呼吸浮上などいくつかのパターンがわかってくると、ダイビング中に容易に見ることが出来る様になります。
またいつの日か、そんな日が来るのを楽しみに、今の海を保っていければと思います。

アカウミガメは肉食で貝や甲殻類を食べ、アオウミガメは海藻類を食べるベジタリアン。今現在、伊東や伊豆半島、日本中で磯枯れが起
き、海に生きる様々な生き物に影響が出ています。当然、ウミガメの餌となる貝や海藻にも直接影響がある為、非常に難しい問題ですね。

我々ダイバーが今できることをしていきましょう。
ウミガメに限った事ではありませんがこういった状況の情報を発信することやゴミは捨てない、ゴミは拾う事など、小さなことですが今でき
ることを確実に行う事が大切ですね。