尾根残しポイントの詳細

尾根残しはその昔、手石島とつづいており尾根の部分だけが残ったためオネノコシという名が付きました。
そのためポイントまでに見える手石島の荒々しい景観をそのまま水中で楽しめるポイントです。
エントリー期間は9月15日〜5月15日までで冬場をメインとするので「冬季限定ポイント」とし開放されます。
主に水面に露出した根を中心として沖エリア(白根側)と手前エリア(手石島側)の2つに分けエントリーブイが設置されています。9月~12月まではキビナゴをはじめ魚群と回遊魚も見どころ。水温20°を下回るころからはドチザメなどの底地系サメ類も見どころ。
 
※枠内の部分がオススメエリア水面に露出した根を中心に地形生物それぞれ異なった景観を楽しめます。下の画像はマップ上のナンバーの場所です。マップの位置と照らし合わせてご覧ください。
沖ブイエリア
沖ブイエリアは林立した高低差のあるいくつもの根と水路、穴、根付きの大型魚を楽しめます。
ブイ下のクマノミやキンギョハナダイもオススメ。  

↑A-@ 沖ブイの根とオオサンゴイソギンチャク&クマノミ
左の画像は沖ブイの根頭部分です。ダイバーのいる場所にオオサンゴイソギンチャクとクマノミがいます。

↑A-A 2枚岩
巨大な岩と岩が重なり合って沖ブイの根に寄りかかっています。かさなった所の空間が穴や隙間になっています。

A-A 人一人通れる穴(2枚岩の横)
人ひとり通れる穴あり。右画像は通過中。(狭いです)

↑上の続き・・・(マップ:人一人通れる穴)左画像は入口。右画像は出てきたところ。

↑2枚岩の下の穴
上の穴の入口横側。
奥まで続いていて、どんどん細くなるが底地を這いつくばるように見ると、スズキやシダイ、コロダイ、ネコザメが入っています。

↑角度を変えてみるとこんな感じ。  

A-B オーバーハングした岩
ブイを降りてすぐのところに隠れた穴場があります。よくクエが休憩していたり、ヘラヤガラが根付く場所です。

A-C 根の下穴
横に長い穴が開いていて、ドチザメやクロアナゴなど穴好きな生きものが入ります。要チェック場所。

↑A-D 渓谷水路
沖ブイの根の底から棚上に上がる水路があります。左画像の→のように根に挟まれた所を通って上がれます。
片側はちょっとしたくぼみやえぐれた部分がある為、暗がりを好む生き物チェックも忘れずに。ルリハタをよく見かけます。
 
中心部エリア
水面まで到達する根は伊東では唯一の場所でドロップオフと逆の下から上への景観を楽しめる。
そのため潮あたりが良く、根回りに魚群が集まる為、回遊魚も狙いやすい場所。
尾根といえばキビナゴと言われるほど密集します。
また、水深5mラインには人が通れるいくつもの水路がありコース短縮や水面に打ちあがる波打ち際を下から眺めることも可能。

B-@ 水面露出の根周り
光と根に打ち付ける波を楽しめる。水面際にはオキザヨリの姿もあります。画像は小さい方の露出部です。

↑そんな水面際にはオキザヨリや密集するメジナを見ることができます。

↑B-A 細水路
林立した根と根の間が水路になっていて、道が出来上がっています。そのまま進むと大きな中心の水路へたどり着く。
左画像は沖ブイ側入口、右画像は出口。

↑B-B 中心の根の水路
両サイドに大きく口を開けた水路で奥に行くにつれ細くなる。両側にイボヤギが群生しています。

↑B-B 続き
左画像)水路は少しづつ浅くなっていく。上って来たところ。
右画像)水路出口。水面が見えている。そのまま進むと水面露出の根部へ着きます。

↑B-C イボヤギ群生
水面まで到達する中心の根の壁一面にイボヤギが群生。
北からの潮が当たるとき、綺麗なポリプを開くので撮影のチャンス。
また根回りに魚群も集まるので合わせて撮ろう。
キビナゴ、イワシをはじめ、メジナ大群やニザダイ、キンギョハナダイ、ハタンポ幼魚群れなどが集まります。
キビナゴ類がいる時は回遊魚もねらい目。

↑B-D キビナゴの壁
壁に沿ってうねるキビナゴの大行進。もう言葉はいらないですね。尾根残しの売りの一つです。

↑B-E 温泉噴出
温泉が湧き出ている付近は硫黄で地面が黄色くなっています。よく見るともぁ〜っと陽炎のようにサーモクラインが出来ています。

↑B-F 平岩
このエリアに目立つ岩はなく唯一の平らな岩。
左画像は手前ブイ側から見た絵。右画像は沖ブイ側から見た絵。平岩が分かれば平岩の下に温泉噴出場があります。

↑B-Gイシサンゴ群生
写真は群生地の上層部、ダイバーのいるところから段々と下へ続いています。
イバラカンザシも多く見られます。
小魚のよい隠れ家となっており、チョウチョウウオやスズメダイやハナダイ幼魚、イシモチ幼魚、ハタ類、ベラ類、季節来遊魚などが見られます。

↑イシサンゴにたくさんのイバラカンザシ
カラーバリエーション豊富で良い被写体になる。一カ所にたくさんあるので撮り比べてもおもしろい。

↑B-G 根の下穴(3つ穴)
大きな岩の下の3か所穴が開いています。クエやスズキがよく入ってます。ライトで覗いてみてください。右の画像はBの穴です。
Gのイシサンゴ群生地のすぐ横です。

 
手前ブイエリア
手前エリアはフラットなガレバがメイン。
サメやエイが多く生息しています。根付きの魚や季節来遊魚も多い。
ガレバをよく見ると砂ではなくすべて貝殻やフジツボ、イボヤギなどの瓦礫が集まっていることが分かります。

↑C-@ サメ穴
手前ブイから15m程移動した場所。ブイそばにあります。穴というよりちょっとしたくぼみ。
左画像の→側へ続いています
右は穴に入ったドチザメ。こんな感じで入っています。サメ穴は冬がメイン。

↑C-A フラットなガレバ
右画像はサメ穴から見た絵です。中央の水面へ露出した根まで続いています。
縦51m/横21mの長方形。ちなみに手前ブイは右端部にロープがあります。
※ガレバをぐるっと回ればブイに戻れます。

↑C-B 大岩
左画像はサメ穴or手前ブイから中心部へ泳いでいくと巨大な岩が出てきます。左側に見えるのが岩。17mほどあり、ダイバーと比較すると大きさがわかるはず。

↑C-C 大岩と小岩の間の穴
大岩を水面露出部に向け進むと先端に小岩があり、大岩と小岩の間に隙間があります。
人ひとり通れます。底は細かい貝と砂で一見南国っぽい雰囲気です。

↑C-D ヤギ・ウチワ類密集
手前ブイから西側におり底に出るとでっぱた岩があり、そこにヤギとウチワが密集して生えています。ハナウミシダも多く見られます。

 
まだまだ紹介したい場所がたくさんあります。
オネノコシは白根と違いトゲトサカよりヤギ類やカラマツ系が多いのも特徴。
是非一度潜ってみてください。